【ONS】土台としての栄養素について。なんとしても管理栄養士は経口摂取でエネルギー確保を継続させよ。

栄養

こんにちは、病院勤務の管理栄養士の陸です。

 

今回は、第二回 もずの会 の講義の内容をアウトプットしていきます。

 

もずの会 とは

「百舌鳥」の地名の由来にもなっている堺市の鳥「モズ」

仁徳天皇陵とモズの出会いの伝説があります。

堺市病院栄養士の出会いや交流、学びの場。

1、 ONS 土台としての栄養素

患者の『食べないといけない』というプレッシャーを感じさせることなく、『楽しみとしての食事』を自由にとってもらう為にONSが必要になる。

普通の食事を食べることにもエネルギーを使うので、そういった最低限の栄養素や、各疾患や怪我、炎症によるエネルギー亢進分の栄養素を補う。

経口摂取がメインの考え方です。

大きな口を開けている人のイラスト(女性)

 

経口摂取の患者と経腸栄養や静脈栄養とでは全くQOLが違います。

口以外から摂取するのって生理的ではなく不自然なんですよね。

ただ単にお腹が空いていないから食べないと言う患者ばかりではなく、身体的であったり精神的苦痛に伴う食欲減退、化学療法、薬の副作用、などがありそういった部分を取り除くことも摂取量増加に繋がります。

そこが管理栄養士の腕の見せどころですね。

 

※経腸栄養:鼻からチューブ刺したり、胃に穴を開けて栄養補給

※静脈栄養:血管に針をブッ刺す、点滴ね

※QOL:生活の質

 

 

【各疾患における ONS の報告】

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

1日236kcal たんぱく質15gのONS介入により、有意な体重増加、握力増加。

ちなみに、握力の低下と心疾患発症に相関関係があると言う報告があります。

不健康な肺のキャラクター

 

 

慢性心不全

1日600kcal たんぱく質20gのONS介入により、有意な体重増加が見られ、QOL改善、TNF-αは有意に低下。

※TNF-α(腫瘍壊死因子):腫瘍を破壊する因子ではあるが、炎症を引き起こし、関節痛や関節炎、関節リウマチなどの原因となる。

動悸・息切れのイラスト

 

高齢者

高タンパクONSを摂取した群において、対称群と比べ90日死亡率は有意に低下し、体重増加もみられた。

 

がん1

消化器がん、婦人がん、肺がん、膀胱がん、頭頸部がんなどの低栄養のがん患者において、ONSにより摂取エネルギーの有意な増加がみられ体重も増加。

死亡率の低下には影響はみられなかった。

 

がん2

グルタミンの摂取により、放射線療法における細胞毒性を軽減し、アウトカムを改善。

BCAAにより入院期間の短縮、罹患率の低下、QOL改善した。

アルギニン摂取で術後合併症の低下、生存期間の延長がみられた。

■

 

※グルタミン:血中、筋肉中で最も多いアミノ酸。免疫に関与したり、消化器系のエネルギーになる。筋肉同化に必要。

※BCAA(分岐鎖アミノ酸):バリン、ロイシン、イソロイシン。肝臓で代謝されないので体内利用速度が速い。筋肉の合成やエネルギーとなる。肝硬変でのアルブミン値改善に効果がある。

※アルギニン:一酸化窒素を発生させ血管を拡張し血流の改善、傷の治りを促進。褥瘡対策のONSにアルギニンと亜鉛がセットで配合されている。

 

 

まとめると

エネルギーとたんぱく質を補給することで、筋肉の喪失、アルブミンの低下が抑えられ、体重や筋肉・筋力の維持増加や自立の継続ができ、QOLの低下が抑えられた。

 

ONS のタイミング

摂取量が落ち、消耗し切る前に早い段階でONS介入を行う。

入院時から食欲不振がある場合は高濃度少量のONSが勧められる。

 

 

 

2、Med pass

Medication Pass Supplement Program

薬をONSで飲む方法。

患者に対して同じ労力で栄養補給が可能。

1日3~4回、薬剤を服用するタイミングで行うことで、300kcal~400kcal、たんぱく質11~15g程度が摂取可能になる。

これにより、トランスサイレチン(TTR)と体重の有意な増加がみられた。

 

そもそも、薬を飲むから回復しないんやで。

僕は薬飲みません。

※トランスサイレチン(TTR)=プレアルブミン

栄養状態を図る項目の1つ。半急性機タンパクで炎症や感染で血中濃度に影響を受けやすいので、病態との関連付けが難しい。

 

 

 

最後に

経口摂取ができなくなると、病態は一気に加速して悪くなります。

そういった患者は褥瘡になりやすかったり、割とすぐに亡くなったりします。

なので、管理栄養士としてもほぼ強制的にでも経口摂取は維持したいところです。

 

 

第一回 もずの会

 

この記事が良いな、役に立つなと思っていただければ、SNSでシェアしていただけると嬉しいです!

 

 

 

 

以上、参考になれば嬉しいです ^^

この記事がいいなと思ったら友人に教えていただいたり、シェアしていただけるともっと嬉しいです!

SNSでは栄養学や健康、運動に関する情報を小出しにしているので、見逃したくない!って方は是非フォローお願いします!

twitter

instagram

今日よりも明日、明日よりも一年後にもっと健康になれるよう、さっそく明日から取り入れてみましょう!

 

不安、一人ではできないという方は、SNSのDMから相談をお待ちしています。指導を行わさせていただきます ^^

薬機法をもとにしたライティングや、生活習慣病予防や健康についての記事作成の依頼なども承ります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました